漢方養生指導士 初級(ベーシック)を受験

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漢方は、体質改善をしながら不調を改善していくという考え方で、気になっている方も多いのではないでしょうか。
日々の暮らしに取り入れやすく、ご家族の健康のために学び始める方も増えている印象です。
漢方養生指導士 ベーシック(旧初級)は、「漢方の基礎を理解し、生活に『養生』を取り入れて健やかな毎日を送るためのアドバイスができる人」を目指す試験です。
実際に私も数年前に講座を受講し、認定試験を受けました。
当時の体験談を交えながら、出題傾向や学びのポイントを、これから受験を考えている方に向けてわかりやすくご紹介します。
漢方養生指導士 ベーシック(初級)とは?
資格取得の流れ
漢方養生指導士ベーシックは、独学では取得できず、漢方養生指導士 ベーシックコースを受講し、認定試験を受ける流れになります。
合格すると、日本漢方養生学協会発行の認定証が発行されます。
更新不要の永久資格ですので、日本漢方養生学協会に入会しなくても資格が失効することはありません。
受講形態
薬日本堂や認定教室で開講しており、通学・オンラインの両方が可能です。
講座の合計時間は、18時間(18単位)になりますが、
- 1回3時間 x 6日
- 1回6時間 x 3日
など、色々な時間帯で開講しています。
私は、 1回6時間 x 3日の「3連休クラス」を受講しました。
終わった頃にはさすがに頭がパンパンでしたが、受講後には有名な漢方薬の成分や効能がなんとなくわかるレベルにはなりました。
学習内容 (カリキュラム)
受験しない方も受講は可能です。
受験される方は、全18単位中15単位以上の出席が必要となります。
カリキュラム一覧を見る
漢方を学ぼう
1.今なぜ漢方なのか
2.漢方とは
3.漢方の歴史
漢方の基礎を理解しよう
1.陰陽五行説とは
2.陰陽論
3.五行説
漢方の生理学
1.気血水とは:気血水のはたらき
2.五臓の機能を理解する:肝・心・脾・肺・腎のはたらき
3.六腑の機能を理解する:胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のはたらき
4.気血水の生成と運行における臓腑の役割
漢方の病因論
1.病気の原因を知り分類する
2.外感:六気・六淫
3.内傷:七情・飲食不節と労逸・体質・異常代謝物質
養生を学ぼう
1.養生とは:養生の原則・真の健康
2.漢方養生生活:心・食事・運動・休養
3.気血水のタイプ別生活養生法
4.四季の養生法
実践養生活用法
1.食材・食薬・民間薬・漢方素材活用一覧表
2.ツボ健康法
3.実践養生法:心・休・動養生法
※ 薬日本堂漢方スクールHPより
漢方は繋がりがあるので、陰陽と五行といった基礎が理解できると、すーっと頭に入っていきます。
受講料
入会金:11,000円 (税込)
受講料:通学 42,000円 (税込)、オンライン 37,800円 (税込)
※教材費込
講座を受講した感想と学び
受講のきっかけは、「生薬を勉強して石けん作りに役立てる事が出来たらな〜」と思い、基本的な事を学んでみようと考えたことでした。
実際の講座では「生薬の成分が〜」といった話ではなく、もっと身体に直結した内容でした。
たとえば五臓六腑の「脾」は「胃」と対になり、消化・吸収の役割を担っています。
不調は「口(くちびる)」に現れると言われ、口の周りの吹き出物は胃の不調のサインになるのだとか。
さらに、養生法としては「黄色く甘い食材(とうもろこし、かぼちゃなど)を取り入れると良い」と教わりました。
知識が生活に直結する形で伝えられるので、とても覚えやすく、楽しく学ぶことができました。
今回の学びは、日々の食事や暮らしの中で少しずつ活かしていけそうです。
漢方養生指導士ベーシックの試験対策と合格率
試験要項
会場:スクール校舎 or 全国のテストセンター 選択可能
出題形式:4択で50問
試験時間:75分
合格基準:正解率80%
合格発表:各試験日3営業日後の13:00に公式サイト&各校受付
受験料:6,600円 (税込)
試験対策
- 講座で配布されるプリントを2〜3回解く
- 問題集
薬日本堂で問題集が販売されているので、1回目は教科書を眺めながら解いてみる。
以降は教科書を見ずに解いていく。 - 認定試験対策講座を受講する
過去問などは、見つけられなかったのですが、この3つを押さえておけば、安心して試験に臨めると思います。
「落とすための試験ではない」と講師の方がおっしゃっていた通りで、実際に引っ掛け問題もありませんでした。
会場の様子
私は、スクールの校舎で受験しました。
試験日程が、8月の猛暑だったせいか? 漢方の養生の考え方だからなのか? 机の上に、
- 水分補給の為の飲み物OK
- 汗を拭く為のハンカチ、タオルOK
というリラックスした雰囲気でした。
(飲み物を飲めるのは緊張対策に嬉しいです〜。)
時間的には余があり、途中退室される方もチラホラいました。
かなりの人数がいて、年齢層はやはり30代後半〜50歳代ぐらいの方が多かったかなという印象です。
合格率は高い? 私の結果と体感
気になる合格率ですが、公式サイトには、92% (調査期間:2020年10月~2021年10月 対象人数:496名)と発表されています。ただ、調査期間が1年と短いため、多少のばらつきはあるのかもしれません。
私が受験した際に、ホームページで合否確認をしたのですが、抜けている番号の数から推測すると……
この時の合格率は85〜87%程度だと思います。
合格率は年度によって変動はあるように感じますが、いずれにしても非常に高い水準といえます。
肩の力を抜いて、挑戦してみてください〜。
漢方養生指導士ベーシック 合格後にもらえる認定証と特典
認定証
漢方養生指導士ベーシック試験の特徴の一つは、何といっても発表が早い!
認定証もすぐに届きました〜。

日本漢方養生学協会について
合格後は、日本漢方養生学協会に入会することも可能です(入会は任意)。
協会では運営や特典の内容を毎年アップデートしており、ベーシック・アドバンスまでの資格取得者は「通常会員」として参加できます。
費用
入会金:5,000円 (非課税)
年会費 (通常会員):5,000円 (非課税)
特典内容
- 1DAYセミナー:3,300円割引
- 2か月ごとに1DAYセミナーのアーカイブ動画を2本配信
- 薬日本堂オンラインショップのクーポン発行 (年2回 / 2月・8月)
*2025/9月時点での情報です
(参照元:薬日本堂漢方スクール|日本漢方養生学協会への入会について)
漢方養生指導士ベーシックまとめ|これから受験する方へ
「漢方に興味はあるけれど、難しそう…」と思っている方も多いかもしれません。
ですが、学んでみると意外とシンプルで、暮らしに直結した知恵がたくさんあります。
家族の健康を守りたい方、セルフケアを深めたい方には特におすすめです。
合格率も高い試験ですので、安心してチャレンジしてみてください。
私は続けて 漢方養生指導士アドバンス(旧・中級) の講座も受講し、認定試験に挑戦しました。
ベーシックより一歩進んだ学びや試験の様子をまとめた記事もありますので、これからステップアップを考えている方はぜひ参考にしてみてください。
*漢方養生指導士アドバンスを受験してみた体験談はこちら
